ヒブワクチン(Hibワクチン)

ワクチンが防ぐ病気

ヒブ髄膜炎とは
細菌性髄膜炎は以前は脳膜炎といわれ、脊髄や脳を守る膜(髄膜)に細菌が感染し、発熱・嘔吐・頭痛(不機嫌)などを主な症状とする重篤な病気です。死に至ることも多く、生存し得ても様々な後遺症を残す可能性がある怖い病気です。その中でも、Hibによる髄膜炎は病状が重く後遺症を残す頻度も高いことで知られています。罹りやすい年齢は0歳(生後4ヶ月頃)から2歳までです。4歳を超えると罹患率は減ってきます。細菌性髄膜炎の原因菌はヒブ以外にもあります。3ヶ月以降ではHib、肺炎球菌、新生児から3ヶ月児まではB群溶連菌(GBS)、大腸菌が原因菌となり、この4菌種で細菌性髄膜炎の80%以上を占めています。海外では肺炎球菌による髄膜炎を予防するワクチンも接種されており、平成22年2月24日から日本でも「小児用肺炎球菌ワクチン」が接種できるようになりました。

ワクチンの説明

Hibとは
ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(Haemophilus influenzae type b)という細菌の略語で、頭文字をとってHibと記します。小児ではHibによる細菌性髄膜炎がその病状の重さから問題になっています。あえてインフルエンザ菌と呼ばずに「ヒブ」と呼ぶのは、冬に流行るインフルエンザウイルスと混同していただきたくないからです。

ヒブワクチン(Hibワクチン)はインフルエンザ菌b型による細菌性髄膜炎などの重症感染症を予防するワクチンです。WHOの推奨もあり現在は世界100カ国以上で導入され、多くの国では定期接種に組み込まれ公費で接種されています。日本では平成20年12月19日に発売され、任意接種(自費)で接種ができるようになりました。
神戸市では2013年4月より定期接種になりました。

ワクチンの接種時期・対象者や、費用・助成制度について

ヒブワクチンは、生後2ヶ月から接種するお子さんには3回、3回目から7ヶ月以上あけて、合計4回接種します。ジフテリア・破傷風・百日咳三種混合ワクチン(DTP)と同じスケジュールです。DTPとヒブを両方別々に接種すると、接種回数が多くなり接種しにくくなるため、外国ではDTPとヒブは同じ日に同時接種されています。今回日本で導入されるヒブワクチンは日本で初めて同時接種が認められたワクチンです。
また、ヒブワクチンは接種を開始する年齢によって接種回数が異なるのが特徴です。
2ヶ月以上7ヶ月未満--初回3回+追加1回
7ヶ月以上 1歳未満--初回2回+追加1回
1歳以上 5歳未満--1回のみ
追加接種は、2回目・3回目の接種から7ヶ月~13ヵ月後に接種に変更になりました。
※接種開始年齢・接種の進み具合で回数が途中変更になる場合があります。

ワクチンの効果

定期接種としてヒブワクチンを接種しているアメリカでは、ワクチン導入前は、5歳未満人口10万人あたり年間25人といわれたヒブ髄膜炎の発症数が、ワクチン導入後はほぼ0になりました。ヒブワクチンは非常に有効性の高いワクチンと考えられており、今から12年前の1998年には、WHO(世界保険機構)がヒブワクチンを定期接種で行うことを推奨しています。

ワクチンの副反応・副作用や注意事項

ヒブワクチンの副反応は、半分くらいの人は接種部位が赤くなり、5人に1人は腫れ・しこりが見られます。また、50人に1人は熱が出ます。
ワクチン説明書(添付文書)に記載された主な副作用
・重大な副反応(海外での報告:頻度不明)
ショック・アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、顔面浮腫、喉頭浮腫等)・けいれん・血小板減少性紫斑病
・その他の副反応(国内臨床試験122例482回接種における副作用)
接種部位の発赤(44.2%)・腫脹(18.7%)・硬結(17.8%)・発熱(2.5%)、不機嫌(14.7%)など
更に、予防接種ですから当然、特異体質の方はショックなどの重い副作用が予想されますが、それは他の予防接種と同様です。

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