麻しんワクチン(単抗原ワクチン)※電話予約のみ

特別な事情がある方以外は、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種しましょう。

ワクチンが防ぐ病気

感染力が強く予防接種を受けないと多くの人がかかる病気です。発熱、せき、鼻汁、めやにを主症状とし病初期はかぜと区別がつきにくい病気です。最初3~4日間は38度前後の熱で、一時発熱がおさまりかけたかと思うと、また39~40度の高熱と発疹がでます。主な合併症は、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。麻しんにかかった患者さん100人のうち、中耳炎は7~9人程度、肺炎は1~6人程度、脳炎は1,000人に2人程度の割合で発生します。また、数千人に1人の割合で死亡し、日本では1年間に60人~70人のお子さんが麻しんにかかり亡くなっています。後期合併症として亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎が5万人に1人程度の割合で発生します。

ワクチンの説明

平成17年3月31日までは、麻しんと風しんの予防にはそれぞれのワクチンを別々に1回ずづ合計2回接種していました。その時に用いていたのが麻しん単独ワクチンです。麻しんウイルスを弱毒化して作った生ワクチンです。

ワクチンの接種時期・対象者や、費用・助成制度について

個別接種・接種回数2回(年齢により行政措置予防接種になります)

MRワクチンと同じ時期
1期は1歳代、2期は就学前の1年間(幼稚園年長さんの学年)に公費で接種できます。但し、特別な事情がある方以外は、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種して下さい。

ワクチンの効果

麻しんの抵抗力(免疫)をつけることができます。また、1期および2期に1回ずつ2回接種することで、より強い免疫を長期間保つことができます。

ワクチンの副反応・副作用や注意事項

発熱は10人に1人程度、発疹は20人に1人程度の割合で発生します。これらの症状は接種後5日~14日に多くでます。なお、接種後数日中に過敏症状と考えられる発熱、発疹、かゆみなどがでることがありますが、1~3日でなおります。また、全国の健康状態調査報告ではアナフィラキシー、脳炎、けいれん、SSPEなどの副反応が報告されており、まれに生じる可能性があります。

Dr.片山からのアドバイス

麻疹は毎年死亡例がある病気。1才を過ぎたら必ず接種を。1回の接種で一生有効といわれていましたが、1度接種していても、麻疹にかかる例が増えています。現在はMRの2回接種です。

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