小児用肺炎球菌ワクチン

ワクチンが防ぐ病気

肺炎球菌による髄膜炎 、菌血症、菌血症を伴う肺炎など、これらの病気を予防するために接種します。

細菌性髄膜炎
脳や脊髄をおおっている髄膜に菌が侵入し炎症をおこす。

菌血症
血液の中に菌が入り込むこと。放っておくと、血液中の菌がいろいろな臓器にうつり、髄膜炎など重い病気を引き起こす心配がある。

ワクチンが必要な理由 (簡単な説明)

1)肺炎球菌は細菌性髄膜炎の原因菌として頻度が高い。
2)細菌性髄膜炎は初期診断が難しいので予防が有効。
3)抗生物質が効かない肺炎球菌(耐性菌)が増えているので、早期に診断治療が始まっても、予後が悪い例が増えている。
4)細菌性髄膜炎の前段階ともいえる菌血症の原因として肺炎球菌が多いとされており、ワクチンは菌血症も予防できる。
<参考>いわゆる「肺炎」を予防するという目的のワクチンではありません。

ワクチンの接種時期・対象者や、費用・助成制度について

小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は接種開始年齢により接種回数が4回~1回と異なります。
標準的接種スケジュールは初回免疫3回+追加免疫1回の合計4回です。
初回免疫・・・生後2ヶ月以上~6ヶ月までに開始し、4週間隔で3回接種します。
追加免疫・・・3回目接種から60日以上の間隔をおき、かつ通常は1歳の誕生日以降に1回接種します。
※標準時期に接種できなかった場合は接種開始時期により接種回数が異なります。

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