日本脳炎ワクチン

ワクチンが防ぐ病気

日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介されヒトに感染します。ブタ→蚊(コガタアカイエカ)→ヒトという感染経路で感染します。
一方、ヒトからヒトへはうつりません。日本脳炎の患者さん→蚊→ヒト、という移り方はありません。感染後に発症すると、7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。感染者のうち1,000人~5,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎にかかった時の死亡率は約15%、神経の後遺症を残す人が約50%います。しかし、殆どの感染者は症状がでない不顕性感染で済み、稀に髄膜炎や夏かぜ様の症状だけで感染が終息する人もいます。

ワクチンの接種時期・対象者や、費用・助成制度について

日本脳炎ワクチンは、Ⅰ期は半年かけて3回接種し、 Ⅱ期は9歳以降に1回の合計4回接種します。 標準的な接種時期は3歳からですが、近年0歳児の発症報告もあるため、生後6ヶ月からの接種開始をおすすめしています。接種券は生後6ヶ月から使用できます。 3歳以下で接種開始の場合接種量は半分になりますが、免疫のつき方に差はありません。

ワクチンの効果

日本脳炎の抵抗力(免疫)をつけることができます。

ワクチンの副反応・副作用や注意事項

乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン(新ワクチン)の副作用は小児123例中49例に認められました。発熱(18.7%)、咳嗽(11.4%)、鼻漏(9.8%)、注射部位紅斑(8.9%)であり、これらの副反応のほとんどは接種3日までに見られました。

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