小児用13価肺炎球菌ワクチン(PCV13)プレベナー

ワクチンが防ぐ病気

肺炎球菌による髄膜炎 、菌血症、菌血症を伴う肺炎など、これらの病気を予防するために接種します。

細菌性髄膜炎
脳や脊髄をおおっている髄膜に菌が侵入し炎症をおこす。

菌血症
血液の中に菌が入り込むこと。放っておくと、血液中の菌がいろいろな臓器にうつり、髄膜炎など重い病気を引き起こす心配がある。

ワクチンの説明

海外では以前から定期接種プログラムに導入されていますが、日本では2010年に小児用7価肺炎球菌ワクチンが承認発売されました。2013年4月からは定期接種になっています。

2013年11月からは、小児用13価肺炎球菌ワクチンプレベナー13での定期接種に変更になりました。13価ワクチンは2013年4月時点で世界120カ国以上で承認、69カ国で定期接種プログラムに導入されています。(2000年から定期接種しているアメリカでは、ワクチンで予防できる肺炎球菌による重い感染症が98%減りました。)
<参考>いわゆる「肺炎」を予防する、という目的のワクチンではありません。

肺炎球菌は90種類以上の血清型に分けられますが、小児用13価肺炎球菌ワクチンプレベナー13には、小児に重大な感染症を引き起こす13種類の肺炎球菌に対するワクチンが入っています。
以前の7価ワクチンより幅広い血清型による重症感染症の予防効果があります。

7価ワクチンのみで追加接種まで終了された6才未満の方は、任意接種(自費)で1回のみ接種を追加されることで7価に含まれていない血清型の免疫もつき更なる予防効果が期待できます。
※間隔は追加接種から8週間以上あければ接種できます。

ワクチンが必要な理由 (簡単な説明)
1)肺炎球菌は細菌性髄膜炎の原因菌として頻度が高い。
2)細菌性髄膜炎は初期診断が難しいので予防が有効。
3)抗生物質が効かない肺炎球菌(耐性菌)が増えているので、早期に診断治療が始まっても、予後が悪い例が増えている。
4)細菌性髄膜炎の前段階ともいえる菌血症の原因として肺炎球菌が多いとされており、ワクチンは菌血症も予防できる。

ワクチンの接種時期・対象者や、費用・助成制度について

小児用13価肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は接種開始年齢により接種回数が4回~1回と異なります。
標準的接種スケジュールは初回免疫3回+追加免疫1回の合計4回です。
初回免疫・・・生後2ヶ月以上~6ヶ月までに開始し、4週間隔で3回接種します。
追加免疫・・・3回目接種から60日以上の間隔をおき、かつ通常は1歳の誕生日以降に1回接種します。
※標準時期に接種できなかった場合は接種開始時期により接種回数が異なります。

ワクチンの副反応・副作用や注意事項

「発熱」と「接種部が赤くはれる」割合が、三種混合ワクチンやヒブワクチンに比べると多く見られますが、一時的な症状ですので心配ありません。
発熱:4人に1人の頻度で接種日か翌日までに発熱します。接種のたびに毎回発熱するわけではありません。発熱は37.5℃~38.5℃位が多いようですが、稀に39℃台の方も見られます。通常、発熱以外の症状はなく比較的元気もあり1日で解熱します。しかし、かぜや病気による発熱とのワクチンによる発熱との区別は難しので、発熱した場合は医療機関を受診して下さい。
接種部位の赤いはれ・しこり:接種当日から赤くなり、入浴時には盛り上がって熱を持ちます。3~4日で赤み(発赤)が薄くなり、発赤の大きさの二回りほど小さめのしこり(硬結)がはっきりしてきます。その後、2ヶ月程度かかって硬結は次第に小さくなり、米粒大を経て消失します。

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