B型肝炎ワクチン

B型肝炎とは

B型肝炎ウイルスの感染によっておきる肝臓の病気です。
主に血液・唾液・汗・涙などの体液から感染します。

感染すると急性肝炎を起こしたり、ウイルスが住みついたキャリアになりやすいことがわかっています。キャリアとなって、ウイルスによる炎症により慢性的に肝機能の異常のある状態が慢性肝炎です。慢性肝炎が続くと肝臓の細胞が大きく壊れてしまう肝硬変になることがあります。そして、慢性肝炎や肝硬変から肝がんへ進行する可能性があります。赤ちゃんは大人より感染後のキャリアになる確率が高いと言われています。そのため早めに接種して赤ちゃんを感染から守ってあげましょう。

日本では130~150万人がキャリアだと言われています。自分が感染していることを知らない人も多いのが実情です。世界ではB型肝炎ウイルスに感染したことがある人は約20億人といわれ、そのうち3億5千万人がキャリアだと推定されています。

以前は体の中にB型肝炎ウイルスをもった人が妊娠した場合の母子感染予防でのB型肝炎ワクチン接種や、海外渡航前の予防接種としての接種が主流でした。現在は、保険での母子感染予防接種に加え、感染予防目的での接種も最近は増えてきています。日本ではまだ任意接種ですが、世界では、生まれてすぐから接種する定期接種になっているワクチンです。WHO加盟国193か国のうち、180か国ですべての赤ちゃんに接種する定期接種になっています。(2012.4現在)世界では75%の赤ちゃんが接種しています。日本のように限られた対象者に接種しているのは数ヶ国にとどまっているのが現状です。

B型肝炎の感染経路

大きく分けて2つ
・キャリアのお母さんから分娩時に赤ちゃんに感染する母子感染
・それ以外の周囲の人との接触(唾液・汗・涙など体液)で感染する水平感染
※水平感染が、感染総数の35%をしめるといわれています。
最近は血液だけでなく、汗・涙・唾液からも感染することがわかってきました。しかも、感染力が強いウイルスです。子どもは知らないうちにうつりやすい環境で生活しています。両親だけでなく、みんなから可愛がられる機会の多い赤ちゃん。父がキャリアの場合、4人に1人が感染してしまうという報告もあります。保育園など集団生活での人との接触も多い赤ちゃんは早めの接種が重要です。

母子感染予防の接種について

健康保険で接種・検査ができます。日本では1985年から母子感染予防の取り組みがされています。出生後すぐ産科でグロブリン(HBIG)とB型ワクチンを投与します。接種スケジュールは全国統一でルールが決まっています。接種完了後、検査で抗体がついているかの確認まで行います。小児科でも行っていますので、対象の方はご相談ください。(母子手帳を持参してください)
※検査は一般診察で行いますので、平日に一般診察予約を取りお越しください。

予防目的での接種

<定期接種>2016.10~
0才児への定期接種がはじまりました。4週間隔で2回接種し、3回目は1回目から20週以上あけて接種します。

<任意接種>
自費で3回接種します。何歳でも接種できます。大人の方も当院で接種していただけます。
乳幼児の早い時期に接種を開始する方が、強い免疫が獲得できると言われています。感染するまでに接種することが重要ですのでできるだけ早めに接種しましょう。
※ヒブ・肺炎球菌などほかのワクチンとの同時接種も可能です。
4週間隔で2回接種し、2回目から16~20週あけて3回目の接種を行います。

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