ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ四種混合ワクチン(DPT-IPV)

ワクチンの接種時期・対象者や、費用・助成制度について

接種スケジュール
接種回数は、基本的には初回接種3回と追加接種1回の合計4回です。 接種期間は、生後2ヶ月~7歳6ヶ月の前日までとなります。

【1期初回3回】
・3~8週間までの間隔をあける。
・標準的な接種年齢は、2ヶ月から1歳までとなります。

【1期追加1回】
標準的な接種年齢は、1期3回目を終了後から1年後から1年半後となります。
※接種間隔にご注意下さい。

同時接種について
DPT-IPVワクチンは、生後2ヶ月に達したらすぐに接種を始めましょう。これは百日咳の予防のためです。さらに、細菌性髄膜炎の予防ワクチンと同時接種ができますので、ヒブワクチン・小児用13価肺炎球菌ワクチンを同時に接種する事をお勧めしています。

ワクチンの効果

ジフテリア、百日咳、破傷風及びポリオに対する抵抗力(免疫)をつけます。接種回数が多いので計画的に接種しましょう。感染症サーベイランスのデータでは、2歳未満の百日咳患者が約半数を占めているので、DPTワクチンの接種はなるべく早期に実施することが望ましいとされています。また、DPT-IPVワクチンの臨床試験での4回接種後(追加免疫後)の免疫獲得(抗体陽性)は、ジフテリア、百日咳、破傷風及びポリオとも100%の成績でした。

ワクチンの副反応・副作用や注意事項

2種類のDPT-IPVワクチンの臨床試験における主な副反応は、接種部位発赤、接種部位硬結(しこり)、接種部位腫脹(はれ)や、注射部位以外では発熱、気分変化、下痢等が見られています。これらの副反応は、DPTワクチンでの副反応と同等と考えられます。

発熱
臨床試験では、合計4回のワクチン接種において1度でも、37.5℃以上の発熱を認める方は約47%でした。この発熱のほとんどは、接種3日以内に認められ回復しています。

接種部位発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)
臨床試験では、合計4回のワクチン接種において1度でも、接種部位のはれ・しこり等が認める方は約70%でした。この接種部位副反応のほとんどは、接種3日以内に認められ回復しています。尚、DPTワクチンでは、接種後7日目までに5人に1人程度、4回目の接種では2人に1人程度の頻度で認められます。肘をこえて上腕全体がはれた例が全国調査で少数報告されています。 しこりは少しずつ小さくなり、数ヶ月残ることがあります。

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